初盆のお供え金額 子供・孫
8月13日から116日は、一般的にはお盆と言われます。
この期間に実家に帰省してのんびりと過ごしたり、
家族で遊びや旅行に出かけるという方も多いでしょう。
しかし、お盆の本来の過ごし方は、それとは少々異なります。
お盆は、年に一度だけ亡くなった家族やご先祖様の霊が、
家に帰ってくる期間とされます。
その霊を家族で出迎え、お盆の間故人を偲びながら過ごし、
お盆の終わりに送り出すという習わしがあるのです。
中でも、故人が亡くなって、四十九日を終えてから初めて迎えるお盆のことを
「初盆(はつぼん)」と呼び、他の年のお盆よりも、一層丁寧な供養を行います。
特に、故人にとって子供や孫にあたる人にとっては、
初盆は非常に重要な風習と言えるでしょう。
普段は離れて過ごしていたとしても、大切な子供たちや孫たちが集まって、
自分のことに思いを馳せてくれたなら、故人にとってこれほど嬉しいことはないはずです。
さて、初盆の供養に伺う場合、お供えを持参するのが一般的です。
供養の気持ちとして何かお供えを持参すれば、
故人にとっても招いた側の家族にとっても嬉しいでしょう。
では、そのお供えはどのように選べばよいのでしょうか?
頻繁にある催しではないですから、金額など悩むポイントになりそうですよね。
今回は、そのような疑問を解消する内容をお届けしようと思います。
お供えの内容と金額はどうすればいいの?
さて、いざ初盆の供養に招かれたら、考えることのひとつがお供えのことです。
まず、お供えの品物を何にするべきかで悩むでしょう。
さすがにどんな品物でもよいというわけにはいきませんし…。
お供えには金額をいくらかけるかということも、悩むことになりそうです。
安すぎるとあまり気持ちがこもっていないような気がしますし、
高すぎるといただいた家族側が恐縮してしまうでしょうから。
そして、金額をいくらかけるかについては、故人との間柄によっても違います。
あなたが故人から見て子供なら?孫なら?
それでは、一つ一つ確認してみましょう。
お供えは何を持参する?
お供えとして持参するものは、
「こんなものが良い」というだいたいの内容が定番として決まっています。
・現金
直接持参するのであれば、特定の品物ではなく、
現金を香典として持参するのもよいでしょう。
・お線香
これなら、いただいた側も困ることはありません。
しかし、定番すぎるので、ものすごく喜ばれるというわけでもなさそうです。
もし故人や家族に喜ばれるものを持参したいのであれば、
以下のようなものが一般的です。
・花
いただいて嬉しくないということがまずない贈り物ですよね。
花の種類にも特に決まりはありません。
しかし、あまり派手な花は避けましょう。
故人を偲ぶという意味からも、落ち着いた色合いのものがおすすめです。
・食べ物
基本的に日持ちのするものを選びましょう。
お菓子、果物の缶詰、麺や海苔などの乾物が特におすすめです。
ただ、食べ物でも、故人が生前好きだったものを持参する場合がありますが、この場合家族の心情への配慮が必要です。
ですが、食べ物の場合、家族が故人との別れから立ち直れていない場合だと、
せっかくそこにあるのに故人は食べられないということで、家族を切なくさせてしまう
ことがあるようです。
お供えの金額は?子供の場合と孫の場合
さて、お供えにいくらかけるかは、故人との間柄によっても違うことは、
先ほどお話ししましたね。
もしあなたが故人の子供であるなら、
お供えの金額は1万~3万円が相場と言われています。
ただ、初盆にお寺の僧侶を呼んで法要を行う場合や、
食事が振る舞われる場合などは、少し多めの金額をかけるのがよいでしょう。
僧侶へのお布施や食事の準備にもお金がかかっていますからね。
あなたが孫であるなら(もしくはあなたが子供で、あなたの子供も初盆に伺うなら)、
お供えの金額の相場は5千~1万円と言われています。
ただ、孫にあたる人がまだ学生で収入がない場合は、
お供えにお金をかけなくてもよいとされています。
収入のない孫からお供えをいただいてしまったら、
確かに家族側も恐縮してしまいますよね。
これらの金額を、
・お供えの品物として持参する
・現金で香典として持参する
・品物と香典に分ける
などの方法が考えられます。
どうしても初盆に出向けない場合
本当なら初盆に出向いて直接供養をしたいけれど、どうしてもそれが難しい…。
そうなってしまった場合は、お供えを宅急便などで送ってもかまわないとされています。
ただし、それにはいくつかの注意点があります。
まず、お盆の真っ最中や、
準備に追われているお盆の直前に届くようなことは避けます。
お盆に入る一週間前くらいに届いていれば、
受け取った側もバタバタしなくて済むでしょう。
また、この場合のお供えは品物を送るのが基本です!
どうしても現金で香典として送るのであれば、香典袋に入れて、
表書きは「御供物料」と書いて(あくまでもお供えの品物に利用してもらいます)、
現金書留で送るようにします。
そして、伺えないことへのお詫びやお悔やみの気持ちを綴った手紙も同封すると、
より丁寧で家族にとってもありがたいでしょう。
大切なのは、たとえ伺えない場合であっても、
故人を偲び、その家族を気遣う気持ちだけは忘れないことです。
初盆のお供えまとめ
いかがだったでしょうか?
ここまで、初盆の供養に伺う際に、お供えの内容をどうするか、
金額はいくらかけるか、さらには当日伺えない場合にどうしたらよいか、
といったお話をさせていただきました。
これで少しでも疑問点を解消していただけたなら嬉しいです。
お供えにはある程度、「このような品物が良い」「金額はこれくらいが相場」
といったものはあります。
しかし、そのような形式にとらわれるよりも、故人を偲ぶ気持ちの方が大切です。
お供えもマナーとして大切なのですが、故人に思いを馳せたり、
集まった人同士で故人との思い出話に花を咲かせたりといったことも、
故人やその家族にとってはとても嬉しいことなのです。
ぜひ、現金や品物のお供えだけでなく、
故人への想いも一緒に抱えて初盆に伺ってみてください。
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