義母・恩師・上司へ贈る還暦祝いの言葉 おすすめの文例色々

還暦祝いの言葉 義母 恩師 上司

60歳という節目である年齢と、長寿、そして第二の人生のスタートをお祝いする、還暦祝い。

この還暦祝いは、ひと昔前までは、父母や祖父母、義父母など、身内だけで祝うお祝いとされていましたが、最近は、職場の上司や、恩師など、身内以外でも、お世話になっている方の還暦を祝うことが増えてきましたよね。

その場合、プレゼントなどを贈って、お祝いをすることが多いと思います。

相手の喜んでくれる姿を想像しながら、還暦祝いのプレゼントを選ぶのは悩みつつも、なかなか楽しいものですよね。

しかしこの還暦祝い、悩むのはプレゼント選びだけではなく、それに添えるメッセージ、つまり還暦祝いの言葉にも、結構悩むものなんですよね。

義母・恩師・上司へ贈る還暦祝いの言葉 おすすめの文例色々

還暦祝いは、冠婚葬祭のように決まった挨拶がある訳ではないので、かしこまりすぎずに、素直な気持ちを伝えればいいだけなのです。
ですが、相手が身内以外の方の場合は、両親や祖父母に言うのと同じように気楽にはなかなか出来ませんし、メッセージカードや寄せ書きなどに書く還暦祝いは、どんな言葉にすればいいのか、悩んでしまう方は、かなり多いでしょう。

そこで、今回はこの、還暦祝いの言葉について、身内以外である恩師や上司に宛てる場合の文例を、ご紹介します。
また、合わせて、実母のように気楽に…とはいかない、緊張しがちな義母への還暦祝いの言葉の文例もご紹介しますよ。

「還暦祝い、何を書いたらいいの?」
「メッセージカードや寄せ書きに、どんなことを書けばいいかな?」と
お悩み中の方、ぜひ、参考にしてみてくださいね。



 

還暦を迎える60歳の気持ち・本音は…?

具体的な、還暦祝いの文例をご紹介する前に、
還暦祝いや、一般的に還暦を祝われる方の気持ちについて、書いておきます。
これを知っておくことで、後に紹介する文例のアレンジもしやすくなりますし、
その際に、間違って相手の気にさわる表現を入れてしまうような失敗も
防ぐことができますよ。

還暦祝いは元々、満60歳(数えで61歳)を迎えたことを喜び、
家族が集まって長寿を祝う行事でした。
昔は、平均年齢が今のように長くなかったので、
60歳というと、長寿!おめでたい!という感じだったんですね。

しかし、今は平均寿命も延び、60歳だとまだまだ見た目も若く、
仕事も現役で続けられている方も多いです。

ですので、還暦祝いは、
あからさまに長寿祝いとか、老人扱いをされるのは嫌だなって
感じる方が、多いんですね。

最近では、還暦祝いのプレゼントも、
赤いちゃんちゃんこや赤いTシャツ等々、THE 還暦!という雰囲気の赤いものも
「還暦を祝ってもらえるのは嬉しいけど、老いを実感させられるみたいで複雑…」と、
微妙な気持ちにさせてしまったり、嫌がられることが、多いです。

しかし、そんなまだまだ若く元気な60歳でも、
60歳という年齢は、仕事も家庭も子育ても、ある程度一段落してきて、
これからは自分の健康に注意して生活していこう、周りからも身体を気遣って欲しい、
と考え始める歳でもあります。まさに、節目の年齢というやつですね。

つまり、還暦を祝われる方は、
「まだまだ若い!老人扱いはしてほしくない!」
「でも、今後は私の身体をもっと気遣ってね」
という、フクザツな気持ちを持っているんですね。

なので、還暦祝いの言葉は、こういう60歳の、
まだ若い・でも気遣って!という微妙な気持ちを考慮しながら、
今までお世話になった感謝や、
今後の人生を自分のために使って楽しんでほしいという気持ち、
そして身体のことを気遣う気持ちを、上手に組み込んだ内容にすると良いでしょう。

また、還暦祝いは、冠婚葬祭のような決まりごとはないとはいえ、
お祝いごとですから、縁起の悪い言葉は避けるべきです。
具体的には「老ける」「散る」「朽ちる」「衰える」「終わる」「萎える」「痛む」
これらの言葉は、還暦祝いの言葉の中には含めないように、注意しましょう。



 

義母・恩師・上司へ贈る還暦祝いの言葉文例集

それでは、前述の還暦祝いの言葉で気を付けたい気持ちやポイントをおさえた、
おすすめの文例を、義父義母、恩師、上司、それぞれの相手ごとに
色々ご紹介しますね。
還暦祝いの言葉の参考、またはひな形として、お役立てください。

 

義母への還暦祝いの言葉文例

配偶者のお母さんは、自分にとっては義母ですが、
基本的に、手紙などで呼ぶときは、
お義母さんやお義母様だと他人行儀な印象になるので、
義理のお母さんであっても、お母さん、お母様、と呼ぶ方が家族らしくて良いですよ。

また、還暦祝いは基本的に夫婦連名で贈るものなので、
そのことからも、呼び方は、お母さん、お母様のほうが自然です。
ですので、以下の文例も全て、お母さんで統一しています。

「お母さん、還暦おめでとうございます。
いつも楽しい時間を過ごさせてもらい、感謝しています!
これからもお父さんと2人仲良く人生を楽しんでください。」

「還暦おめでとうございます。
いつもパワフルなお母さん、これからもずっと元気でいてください!」

「お母さんへ
還暦おめでとうございます。
今私たち夫婦が幸せに暮らせているのもお母さんのおかげです。
どうぞこれからもずっと元気でいてくださいね。」

「お母さんへ
還暦おめでとうございます。
いつも私たちを気遣ってくれるお母さんには、本当に感謝の気持ちしかありません。
あまり無理はなさらずに、いつまでも元気でいてください。
これからもよろしくお願いします。」

 

 

恩師への還暦祝いの言葉文例

学校の先生や大学の教授、習い事の先生など、
お世話になった恩師に還暦祝いをする場合、
他人行儀過ぎても良くないだろうし、かといって先生相手に砕け過ぎてもダメだろうし…と
どんな風に還暦祝いの言葉を書けばいいのか悩みますよね。

そこで、他人行儀過ぎない・砕け過ぎない、このふたつのバランスが丁度いい、
おすすめの文例をご紹介します。

「○○先生
還暦おめでとうございます。
○○先生に教えていただいたことは社会人になってからも役に立っています。
どうかいつまでも健康でいてくださいね。」

「○○先生
還暦おめでとうございます。
私も○○先生のように魅力的に年齢を重ねられるように頑張ります。
どうかいつまでもお元気でいてくださいね。」

「○○先生
還暦おめでとうございます。
いつもゼミでは熱心なご指導をありがとうございます。
今後もこれまで以上のご指導をよろしくお願いします。
お身体には十分にご留意ください。」

「○○先生
このたび還暦を迎えられたとのことで、誠におめでとうございます。
わたしたちが卒業してからもうそんなに月日が経ったのですね。
○○先生に教わったことは今でも忘れていません。
○○先生のさらなるご活躍をお祈り申し上げます。
ささやかながら還暦のお祝いにプレゼントを贈ります。
これからもお身体は大切にしてくださいね。」



 

上司への還暦祝いの言葉文例

職場の上司への還暦祝いの言葉って、
変な事は書けないですし、かといってあまりに堅苦しい言葉だと
お祝いしたい気持ちが伝わらないかも…とか、色々考えて緊張しますし悩みますが、
基本的には、社会人の言葉遣いの常識を守っていれば、大丈夫ですよ。
基本は全文敬語で、顔文字、♪や☆、!、?、などの記号は避けるのが無難です。

また、そういった丁寧な言葉遣いをしつつも、
普段お世話になっていることへの感謝の気持ちをしっかり言葉にして入れておくと、
お祝いをする気持ちが、きちんと上司に伝わりますので、おすすめです。

その参考となる、上司への還暦祝いの言葉の文例を、以下にいくつかご紹介します。

「○○さん(または役職名)
還暦おめでとうございます。
入社以来本当にお世話になっています。
今後もご指導のほどよろしくお願いします。」

「○○さん(または役職名)
還暦おめでとうございます。
これからもますますご活躍くださいますようにお祈りいたしております。
また、これからもご指導のほどよろしくお願いいたします。」

「○○さん(または役職名)
還暦おめでとうございます。
いつも若々しい○○さんが還暦とは驚きしかありません。
これからの人生もさらに素敵に年を重ねてください。
これからもご指導よろしくお願いします。」

「○○さん(または役職名)
還暦を迎えられましたことを心よりお喜び申し上げます。
ささやかながら部下一同より感謝の気持ちを贈ります。
今後も益々若返られ、ご活躍くださいますよう祈念致します。」

 

 

以上、還暦祝いの言葉の文章を考えるのに役立つ、60歳の気持ちや、
義母、恩師、上司など、ちょっと緊張する相手への還暦祝いの文章を考えるのに役立つ
還暦祝いの言葉文例のご紹介でした。

紹介した文例は、そのまま使っても勿論大丈夫ですが、
これをひな形にして、最初に紹介した60歳の複雑な気持ちを考慮しつつ、
自分と相手の関係性や思い出のエピソード、感謝の気持ちなどを含めて
アレンジして、オリジナルの還暦祝いの言葉を作るのがおすすめですよ。

誰にでも使える無難な内容よりも、その相手だけにしか使えない独自の内容のほうが、
ちゃんと相手のことを見て、心からお祝いをしている、ということが伝わりますし、
相手にも喜んでもらえますからね。

文例はどれも、アレンジがしやすいものばかりですので、
ぜひ、上手に内容の追加やアレンジをして、素敵な還暦祝いの言葉を作ってください。

皆様の、「還暦祝い、何を書いたらいいの?」というお悩みを解決し、
祝う方、祝われる方、それぞれの思い出に残る素敵な還暦祝いの日にするために、
この記事が、少しでもお役にたてれば、嬉しいです。