還暦祝いのお返し
今年、60歳という節目である還暦を迎える方の中には、
家族から、ホテルやレストランなどで食事会をしてもらったり、
旅行に連れて行ってもらったり、プレゼントを貰ったりして、
お祝いをしてもらう、という方が多いと思います。
また、最近はそういった家族などの身内からだけでなく、
職場の同僚や部下、知人や友人などからも還暦祝いを頂くケースが増えているので、
そういった身内以外からもお祝いをされるという方も、多く居られるでしょう。
親しい人々から、これまでの感謝や労いを受ける還暦のお祝いは、
ちょっと照れくさくもあるでしょうが、とても嬉しくありがたいものだと思います。
しかし、その反面、相手へのお返しが気にかかる方もいらっしゃるでしょう。
「お返しは必要なのか?」
「お返しをするならどんなマナーがある?」
「相場は?おすすめの品は…?」などなですね。
還暦のお祝いは、食事会も旅行もプレゼントも、高額なものが多いですし、
そんな豪華なお祝いをしてもらったからには、こちらとしても失礼の無いように
しっかり感謝を伝えなければ…と、深く考え込んでしまったりするものです。
そこで、今回はこの、気になる還暦祝いのお返しについて、
色々調べてまとめてみましたよ。ぜひ、参考にしてみてくださいね!
還暦祝いを頂いたらお返しは必要なの?
結婚祝い、出産祝い、入学祝い、新築祝いなど、日本には沢山のお祝い事があり、
またその殆どに、頂いたお祝いに対してお返しをする、「内祝い」がありますよね。
お祝いを頂いたら、お返しをする、というのは、当たり前だと思っている方も多いでしょう。
ですから、「還暦祝いにも、お返しが必要なのでは…?」
と、気になってしまうのも、当然ですよね。
そこで、お返しついて調べてみますと…
・お返しをする人が多い
・職場の人など家族以外から還暦祝いを頂いたらお返しが必要
ということがわかりました。
…でも、お祝いには基本的にお返しが当たり前だと思っている筈なのに、
還暦祝いに関しては「お返しは必要なの?それともいらないの?」と迷いが出るのは、
なぜなのか、不思議に思いませんか?
「お返しをする人が多い」「家族以外から貰ったらお返しが必要」と
曖昧な感じなのも、なぜなのか気になりますよね。
これは、調べたところ、昔からの還暦の祝い方と、現代の祝い方に違いが出てきて、
そのせいでお返しについても少し曖昧になっている、というのが理由のようです。
昔の還暦祝いというのは、
元旦に家族が集まって料理を囲みながらのお祝いが一般的で、
また、昔は「家族間でのお祝いはお返しが不要」という考えもありましたから、
この還暦祝いには、お返しをする必要は無い、と考えられてきました。
元旦ということは、お正月のお祝いと一緒に還暦を祝っていたのでしょうし
そんな家族の間だけでのこじんまりとしたお祝いごとで、お返しをする、というのは
なんだか大げさですしね。
ですが、現在の還暦祝いは昔とは違い、
お祝いの時期は、還暦を迎える月とか誕生日とか、元旦に限らなくなりましたし、
ホテルやレストランで食事会を開いたり、プレゼントを贈ったり、
お祝いが還暦祝い単独のお祝いで、しかも豪華になってきました。
また、職場の人や友人からなど、家族以外からも還暦祝いを頂く事が増えています。
こうして、家族の間でも還暦祝いが豪華、
家族以外からもお祝いを頂く、と昔とは還暦祝いの規模などが変わったので、
そんな風に盛大に祝ってもらったのなら、相応の返礼が必要だろう、
と考える方が増え、現在では還暦祝いにお返しをする人が増えたようです。
人生の中で、そうそう何回も還暦のお祝いに関わる機会は無いですから、
こういった変化があることにもなかなか気づけないですし、
それで、「還暦祝いのお返しは必要?要らない?」という混乱がうまれたんですね。
ですので、上記の時代とお祝いの内容の変化から考えて、
・自宅で家族から昔ながらのこじんまりした還暦祝いをしてもらったらお返し不要
・食事会やプレゼントなど豪華な還暦祝いを頂いたら、家族にもお返しをする
・職場の人や友人など家族以外から還暦祝いを頂いたら必ずお返しをする
こんな感じの考え方で、良いでしょう。
還暦祝いのお返しマナー!「熨斗やお礼状について」
還暦祝いのお返しをする場合、
せっかくお祝いをしてくれた相手に、失礼の無いようにお礼をするため、
マナーが気になりますよね。
実はお返しマナーには幾つか基本があるんです。
還暦祝いの内祝い(お返し)は基本的に半返し
結婚祝いや出産祝いなどのお祝いごとでも、内祝いは半返しが基本。
還暦祝いの内祝いの場合も同じで、
頂いたお祝いの半額くらいである、半返し、が基本とされています。
ただこれは、きっちり半額でなくても良く
頂いたお祝いの、だいたい3割~半額の品物で返せばOKですよ。
内祝いには「熨斗(のし)」と「表書き」をつける
内祝いの品には、
繰り返し結ぶことのできる、
おめでたい紅白の蝶結びの水引きがついた熨斗(のし)を使います。
また、表書きは、「内祝」または「還暦内祝」にします。
ただし、お返しをする相手が喪中などの場合は、「御礼」などにします。
お礼状やメッセージを書く
還暦祝いを頂いたお礼は、ただお返しの品を贈って済ますのではなく、
必ず、お礼の言葉を書いた、お礼状やメッセージで、
感謝の気持ちを相手に伝えましょう。
お祝いで一番大切なのは気持ち。
品物だけでなく、きちんと気持ちを言葉で伝える事が大事なんですね。
お礼状には、還暦祝いを頂いたことへのお礼の他、
これから第二の人生を歩む決意などを盛り込むと、
還暦祝いのお返しらしさが出て、とっても良いと思います。
還暦祝いのお返しの相場はどれくらい?
前項で、還暦祝いのお返しは、基本頂いたお祝いの半返し、だいたい3割~半額、
と書きましたが、
そう言われても、して頂いたお祝いの金額なんて、なかなか具体的にはわからないし、
ちょっと困っちゃいますよね。
そこで、還暦祝いのお返しの相場について調べたところ
お返し自体の金額の相場についてはわからなかったのですが…
一般的に、還暦祝いの相場が
父母または義父母は兄弟で折半するなら合計1万円~10万円、個人なら1万円~5万円
祖父母は三千円~1万円、
それ以外の相手(親戚、職場関係、友人など)は
数人で合同なら1万円~5万円、個人なら5千円~1万円、となっていました。
ですので、これを参考に、頂いたお祝いを予想して、
その半額以下程度で、無理のない額のお返しをするのが良いでしょう。
還暦祝いのお返しでおすすめの品はこれ!
還暦のお返しで定番のものを調べてみたところ…
紅白まんじゅう、赤飯、菓子折り、食品や食器、小物、などを記念品として贈るのが
一般的なようです。
これらのカテゴリの中で、センスの良いもの、美味しいものなどをお返しすれば、
お祝いをしてくれた方にも喜んでもらえますし、
「還暦祝い、うれしかったよありがとう!」という気持ちも、しっかり伝わりますよ。
でも、そうはいってもこの定番の品は、種類もかなり膨大なので、
そこからお返しで贈るものを見つけるのは結構大変ですよね。
そこで、還暦祝いのお返しで、贈って喜ばれる、おすすめの品を、探してきましたよ。
以下に、色々ご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
有田焼のおしゃれな湯飲み
還暦のお返しの定番には食器がありますが、
中でも湯飲みは定番中の定番で、人気が高いです。
お茶を飲んで寛ぐほのぼのした様子が連想できて、
幸せな気持ちになるからかもしれません。
嬉しい気持ちをお返しする、還暦のお返しにはピッタリです。
最近は、伝統的な有田焼などでも、和モダンとか、かなりおしゃれなものが多いので、
そういった、おしゃれなデザインで、上質な湯飲みをお返しに贈ると、
喜んでもらえますよ。
肌触りの良い今治タオル
タオルは、還暦祝いのお返しに限らず、内祝いとしては定番なのですが、
実用品ですから貰って困るという人はまずいないですし、
こういったギフト用のタオルって、高級で肌触りが良く、頂くと嬉しいものなんですよね。
最近は、安心の日本製で質の良い今治タオルなども流行っていますし、
おしゃれな柄も沢山ありますので、上質で素敵なものを贈れば喜ばれますよ。
縁起物のかわいい豆皿
せっかく還暦という記念の日をお祝いしてもらって、そのお返しなのですから、
おめでたさもお返しというか、お返ししたいなと思いますよね。
そんな時におすすめなのが、松竹梅、富士山、瓢箪など、
縁起物をモチーフにした豆皿セット!
豆皿は自分では買わないので、可愛いものを貰うと嬉しいという方も多いんですよね。
おめでたい雰囲気たっぷりな上に、とってもおしゃれで可愛いので、喜ばれますよ。
バームクーヘン
バームクーヘンは、年輪をイメージしたお菓子で、長寿を連想させることから、
還暦祝いとしても人気があるのですが、
そのお返しの、内祝いとしても人気が高いスイーツなんですよ。
還暦祝いの内祝いらしさもわかりやすいですし、
種類も多いですし、美味しくて見た目が綺麗なものも多いのでおすすめです。
お手頃なお値段のものも多いので、
1,000~2,000円程度のお返しの品を探している方にも、ピッタリだと思います。
おしゃれな風呂敷
還暦祝いのお返しで小物を贈る場合、気軽に使えるものが特に喜ばれるのだそうです。
お返しをする立場としても、使われずに大事にクローゼットに仕舞われるより、
日常的に使ってもらえた方が嬉しいですしね、
そんな、気軽に、日常的に使えて、還暦のお返しらしさもある小物として、
風呂敷はとっても人気があります。
風呂敷って、一昔前までは老人っぽいイメージをもつ方が多かったのですが、
今はおしゃれな柄も沢山ありますし、丈夫で軽くて、包んだり畳んだり自由自在、
結び方でバッグにもなる便利さが見直されて、若い人の間でも流行っているんです。
嵩張らないですし、柄の種類も多く、
またお値段も1,000円程度から10,000円くらいまで幅広いので、
職場で合同で還暦祝いをくれた人たち1人ひとりに配るお返しにもピッタリですし、
還暦祝いを奮発してくれた方に贈る上質なお返しとしても、喜ばれますよ。
以上、還暦祝いのお返しについて、色々まとめてみました。
還暦をお祝いしてもらえるのは嬉しいけど、お返しはどうしたらいいの?と
気になったり、心配していた方、悩みは解決できましたでしょうか?
ちなみに、私自身は今まで誰かの還暦祝いをしてきて、
その際のお返しは、あったり、なかったりでしたが
還暦のお祝いをして、相手が喜んでくれればそれで良い、と思っていたので
お返しの有無については、特に気にした事はありませんでした。
でも、自分がお祝いをしてもらう立場になると、お返しした方がいいのか
どんなものを贈ると喜んでもらえるのか、やっぱり気になりますよね。
しかし、それを予め知っておけば、いざお祝いをして頂く立場になった時も、
余分な心配もなく、家族と過ごす記念の日を心から喜べると思います。
ですので、皆様にも、スッキリお悩みを解決して、
自身や家族、親しい人の還暦という節目の日を、幸せな気持ちいっぱいで祝うために
この記事を、お役立ていただければ、とっても嬉しいです。
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