夏休み小学校・中学校の先生の仕事は…?
子供達にとって、1年中で最も楽しみにしていることと言えば、
やっぱり夏休みですよね。
地域によって若干の差はありますが、1か月余りという長いお休みで、
期間中には、家族旅行や、両親の故郷への帰省、
昆虫採集や花火などなど、楽しいことがたくさん詰まっています。
ところで、先日家族で夏休みの旅行の話をしていたら、
急に小学校4年生の次男が、
「お父さん、小学校の先生も夏休みはあるの?」と疑問を投げかけてきました。
不意を突かれた私は、「そりゃ、子どもが休みなんだから休みじゃない」
といい加減な返事をしてしまいました。
![小・中学校の先生の夏休みは?仕事がなくて暇 夏休み小学校・中学校の先生の仕事](https://365sukkiri.com/wp/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
しかし言われてみれば、夏休み中の先生の様子って、
気になることではあっても、調べるには至らず、ご存知ない方も多いのでは?
家には来年中学にあがるお姉ちゃんも居ますので、
この機会に、小学校・中学校の先生の夏休み事情について
リサーチして、いることにしました。
私の同じように「夏休み中、先生は何しているのか?」
疑問のある方は、是非ご参考にしてみてください。
そして、学校には私立と公立があるのはご存知かと思いますが、
ここでは公立の小・中学校についてお話していきます。
公立の小・中学校の先生ってどんな身分なの?
公立学校の先生のお仕事内容を知る上でポイントになる点は、
先生方の社会的なポジションになります。
国には、「教育公務特例法」という法律があって、
国立や公立の幼稚園から大学までの学長や校長、
教員、教育長などを総称して「教育公務員」と呼ぶと定められています。
![公立の小・中学校の先生ってどんな身分なの?](https://365sukkiri.com/wp/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
そして、国立学校の教育公務員は国家公務員、
公立学校等の教育公務員は地方公務員の身分を有するとされています。
当たり前のことのようですが、小・中学校の先生は、
国家公務員あるいは地方公務員なんです。
小・中学校の先生の休暇は?
次に、小・中学校の先生の休暇について見ていきましょう。
生徒は夏休みという楽しい扱いも、先生には年間にある休暇に過ぎません。
そして、先述したように、公立の先生は公務員です。
したがって、休暇についても、
例えば国立の小・中学校の先生の場合は、
「一般職の職員の勤務時間、休暇等に関する法律」(以下「勤務時間法」と略します」で、
市町村立の小・中学校の先生の場合は、
都道府県や市町村の条例で定められています。
それでは、休暇にはどんな種類のものがあるのでしょうか。
休暇の種類は?
先の「勤務時間法」第16条では、公務員の休暇として…
・年次休暇
・病気休暇
・特別休暇
・介護休暇
この4つが定められています。
ここでは、民間企業でも最も一般的な休暇である、
年次休暇について見ていきましょう。
小・中学校の先生の年次休暇は?
まず法律の話になりますが、「労働基準法」では、勤務年数に応じて、
10日から20日の年休を付与することを義務付けています。
そこで、国家公務員の場合は、「勤務時間法」で、
1年に20日と定められています。
また、これに準じて、都道府県や市町村の条例においても、
年次休暇は、年に20日とされています。
また、年次休暇とは別に、7月から8月の期間中に、
5日程度の夏季休暇を条例で定めている場合が多いようです。
ここまでの説明で既にお気付きかもしれませんが、
「お盆休み」として定められた休暇はありません。
![「お盆休み」として定められた休暇はありません。 小・中学校の先生の休暇は?](https://365sukkiri.com/wp/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
公立の小・中学校の先生が、夏休み中に休暇を取られる場合は、
「年次休暇」あるいは「夏季休暇」の扱いになります。
夏休み期間中の年次休暇の取得状況ですが、
まとめて長期間休まれる場合や仕事が空いた日に休まれる場合など、
個人によってかなり差があるようです。
夏休み期間中の先生のお仕事は?
それでは次に、夏休み期間中の先生の主なお仕事などについて見ていきましょう。
小学校・中学校別にご紹介します。
小学校の先生の場合
小学校の先生の夏休みの様子は次の通りです。
![夏休み期間中の先生のお仕事は? 小学校の先生の場合](https://365sukkiri.com/wp/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
運動会の協議項目などを決めたり、
学芸会の脚本を作成したり、
音楽会の曲目を選定するなどの準備が進められます。
教育委員会などが主催する義務的な研修と、
自分が選択して受講する自主研修の2種類があって、
ほとんどの先生がいずれかの研修に参加されているようです。
自らのスキルアップに繋がるので、先生は休み中でも勉強しているんです。
以上のほか、1学期の残務処理や急なトラブルへの対応、
夏祭りや花火大会など、
地域で開催されるイベントのパトロールといった仕事が入ることもあります。
トラブルなどはいつ起こるか分からないもの。
先生は落ち着いて休んでられないんですね。
中学校の先生の場合
次に、中学校の先生についてですが、
基本的には小学校の先生と同じような業務をされています。
しかし、小学校にはないものがあります。「部活動」です。
![夏休み期間中の先生のお仕事は? 中学校の先生の場合](https://365sukkiri.com/wp/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
先生と部活動の関りについてですが、
中学校の多くでは、学校に所属する先生全員が、
いずれかのクラブの顧問になる「全員顧問制」が採られています。
通常は、一つのクラブに複数の先生が割り当てられていて、
基本的には、その内のお一人がメインで指導されるケースが多いようです。
その場合は、土日の練習もあるようなので、
夏休みと言えどもゆっくりできないようです。
夏休みの先生は暇どころか・・・
これまで見てきたように、人によって差があるとは言え、
夏休み、小・中学校の先生は概ね多忙です。
特に、1学期中にこなせなかった残務処理や、新学期への準備など、
子供たちがいない時にしか落ち着いてできないデスクワークの量は、
予想以上に多いようです。決して暇とは言えませんよね^^;
以上、今回は夏休み期間中の小学校と中学校の先生が、
どのように毎日を過ごされているのかなどについてご紹介しました。
夏休みの先生は暇だと思っていた皆さんは、
これまでの認識がすっかり変わったのではないでしょうか?
今、国では「働き方改革」が議論されていますが、
実は、先生の長時間労働もすごく大きな問題になっています。
夏休みはおろか、ご紹介した年次休暇などの取得も難しいという実態の中で、
体調を崩す先生も増えているようです。
子供達にとって、先生は大切な存在です。
適度にリフレッシュしてもらって、いつも、元気はつらつな姿を見せて欲しいですよね。
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