新居浜太鼓祭り2018 日程と喧嘩?
「お祭り」と聞くと大抵の方はなんとなく、並んだ提灯や屋台、
笛・太鼓の音、家族やカップルで連れ立って浴衣でのそぞろ歩き…。
そんな風景を思い浮かべると思いますが、
日本のお祭りって、そういったイメージ通りの穏やかなものばかりでなく、
びっくりするくらい荒っぽいものも実は多いですよね^^;
たとえば、山車でぶつかり合ったり、行燈を壊し合ったり、
男の意地と情熱のぶつかり合い!という雰囲気の
一般的に「喧嘩祭り」「男祭り」と呼ばれる類の祭りなどがそれです。
有名な喧嘩祭りだと毎年ニュースで映像が流れますし、
逮捕者や怪我人が出たなんて話をきいて、なんだか物騒で怖そう…
なんて思われている方も居るかもしれませんが…
もし、これを読んでいるあなたが、今までそういったニュースなどを見て
「刺激的な祭りもいいかも…」と思ったことがあり、そしてまだ行ったことが無いのなら、
2018年はぜひ、迫力ある荒々しい祭りを生で見に行ってみませんか?
それならオススメは「新居浜太鼓祭り」ですね。
新居浜太鼓祭りは、徳島の阿波おどり、高知のよさこい祭りと並んで
四国三大祭りとして知られ、巨大で豪華絢爛な山車の練り歩きと、
その山車と山車をぶつけ合う喧嘩が見どころで、
それらを楽しみに毎年多くの観光客が集まる人気の祭りなんです。
今回は簡単な概要や2018年の日程や見どころ、
また気になる喧嘩について、本当に起こるのか・何故起こるのか・危ないのか?
なんて話など、色々情報をまとめましたので、ぜひ検討の参考にしてみてください。
新居浜太鼓祭りとは?
新居浜太鼓祭り(にいはまたいこまつり)は、、愛媛県新居浜市で
毎年10月16日から18日(一部地域では10月15日~18日)
までの三日間を中心に行われる秋の豊作を祝う秋祭りです。
巨大で豪華な山車が祭りの間、街を練り歩き、
またそれを担ぎ上げる男達が技と力を競い合います。
喧嘩祭り、または男祭りの異名でも知られています。
その歴史は古く、祭りの発生時期は明らかではないですが、
平安から鎌倉時代には存在したといわれており
氏神様に豊年の秋を感謝する祭りがはじまりなんだそうです。
現在のように山車が大きくなったのは明治中期以降からで、
別子銅山により産業が起こって地域経済が発展するにつれて
太鼓台を所有する地域同士の対抗意識の高まりから大型化し、
装飾も時代とともに豪華になっていったようです。
新居浜太鼓祭りの特徴は、
龍、虎、屋形などの形が金糸銀糸に彩られた絢爛豪華な山車。
これは、「太鼓台(たいこだい)」と呼ばれているのですが、祭りの期間中は、
それがなんと50台以上も練り歩くんです。
新居浜太鼓祭り2018 日程など基本情報
正式名称:新居浜太鼓祭り
・開催日程:2018年10月16日(火)~10月18日(木)
・開催時間:
16日:4:00~21:00、17日:9:30~20:30、18日:9:00~18:30
(※昨年を参考にしています↑)
・場所:愛媛県新居浜市
一部有料観覧席あり一宮の杜ミュージアムにて販売されます。
【観覧場所】新居浜市一宮町1丁目
【前売券】全席指定:17日3,000円 18日3,500円
【当日券】全席指定:17日3,500円 18日4,000円
<昨年は税込金額で以上でした>
※2018年チケット情報詳細や販売は公式サイトの更新をお待ちください。
例年だと8月頭くらいから前売販売開始されるようです。
<交通アクセス>
【公共交通機関】
JR新居浜駅からせとうちバス住友病院前行きで4分
【車】
松山自動車道 新居浜IC
※市内駐車場は大変混み合っていますし交通規制もありますので、
移動には公共交通機関のご利用をお勧めします。
新居浜太鼓祭り 主な見どころ
瀬戸内海沿岸の他の地域でも似た形の山車はあるそうですが、
それと比べても新居浜太鼓祭りの太鼓台はかなり巨大かつ豪華絢爛で、
大きさは高さ約5.4メートル、長さは約11メートルもあり、重さは2.5トン。
この巨大な太鼓台は通常は車輪をつけて運行されているのですが、
祭り開催中は、これを総勢150人もの「かき夫」と呼ばれる男たちが
鍛えられた技と力で担ぎ上げる「かきくらべ」や、天高く担ぎ上げる「さしあげ」、
房の割れ方や地面に降ろさずに担ぎ上げている耐久時間などのパフォーマンスを
競う行事などが行われ、祭り最大の見どころとなっています。
また、かき夫の雄々しいパフォーマンスは勿論のこと、豪華な太鼓台も、
夜は提灯などで光り輝き本当に美しいので、是非注目して頂きたいです。
他の見どころとしては…
まず、豊漁と安全祈願を祈念する行事の船御幸(ふなみゆき)。
これは太鼓台を専用の船に乗せて新居浜港内を一周しながら、
「かきくらべ」や「さしあげ」などのパフォーマンスが行われるものです。
いかにも港や漁師の街らしい、そして海の男の祭り!という感じの行事ですよね。
次に、喧嘩祭り・男祭りといえばこれ、喧嘩!!
正確には「鉢合わせ」と呼ばれるものです。詳しくは後述しますが、
実はこれ、禁止行為とされているみたいなんです^^;
太鼓台と太鼓台が鉢合わせたときに始まり、太鼓台同士をぶつけ合い、
それが激しくて喧嘩のように見えるのでそう呼ばれているみたいです。
この鉢合わせは、突発的に始まるものもあれば、
盛り上げようとしてお互い分かっていてやっているもの、
また地区同士の古くからの因縁対決などなど、色々あるようですよ。
喧嘩(鉢合わせ)は危ないの?なぜ喧嘩が起こるの?
新居浜太鼓祭りといえば、見どころの「かきくらべ」と同じくらい、
喧嘩(鉢合わせ)が有名なのです。
では、なぜ喧嘩が起こってしまうのか?危険なのか?
なるべく安全に祭りを楽しむ方法は無いのか?
行こうかどうか決めるには色々気になりますよね。
ここでは喧嘩=鉢合わせについて、少し詳しくご説明したいと思います。
鉢合わせのはじまり…
元々は漁師の漁場の奪い合いなどに端を発したものといわれています。
現在も地区同士の因縁だったり、男達の意地の張り合いとか、
祭りを盛り上げるための合意の上でのパフォーマンス的なものなど、
色んな理由で鉢合わせが起こっています。
基本は、練り歩く際に遭遇した太鼓台と太鼓台のぶつかり合いなのですが、
ただの盛り上がるパフォーマンスで終る場合もあれば、因縁のせいなのか、
かき夫同士がヒートアップし殴り合いなどの危険な喧嘩に発展する事もあります。
こういったことから、この喧嘩=「鉢合わせ」は、
ただの新居浜太鼓祭りで盛り上がる見どころではなく、
残念ながら一部の「かき夫」が暴徒化して警察官と衝突したり、
建物を破壊するような危険行為があることが問題視され、
違法・禁止行為とされているんです!
昭和40年代、この鉢合わせが多くの死傷者を生んでしまったことから、
それ以来新居浜市と警察による喧嘩行為を排除する運動が始まりました。
以降、運営も神経を使い、愛媛県警察は毎年機動隊を投入し、
厳戒態勢のもと警戒にあたり、あまりにも酷い危険行為は太鼓台解体など
厳しい処罰を下すなどしているのです。
ですが、祭りという興奮してしまう空気や雰囲気のせいなのか、
はたまた因縁のせいなのか、やっぱり現在でも喧嘩は起こってしまうみたいです。
怪我人や逮捕者が出ることもあります。
今は取締り効果から、危険な喧嘩の数は昔に比べればかなり減りました。
ですが、鉢合わせの場に遭遇したら、盛り上げるためのパフォーマンスでも、
太鼓台周辺が荒々しいことには変わりありません。
近づきすぎたり、よそ見から、巻き込まれて怪我をしないようにするなど、
観覧するなら自分で身の安全を守るように気を付けることは必要です。
そんな感じで、鉢合わせには、激しく危ない面も確かにありますが、
威勢のよい「かき夫」の掛け声や激しい動きと迫力ある太鼓台のぶつかり合いは
大きな見どころ・魅力であるというのもまた事実です。
個人的には、あまりにも酷い危険な行為は慎みつつも、
なんとか上手に安全に盛り上げていっていってほしいと思っています。
そして観光客も、鉢合わせの場で無責任に危険行為を煽ったりせず、
マナーを守って祭りを楽しむモラルや心掛けが必要でしょう。
ちなみに、新居浜太鼓祭りで見どころを調べると、
喧嘩・鉢合わせの話が沢山出てくるのですが…
先述しましたとおり、最大の見どころは「かきくらべ」になります。
「荒々しい男祭りを楽しみたいけど危険なのは嫌だな~」という方は、
太鼓台がすれ違う移動ルートなどの鉢合わせが発生しやすい場所を避け、
「かきくらべ」会場で、かき夫達の雄々しい力比べ・技比べと、
豪華で美しい太鼓台をじっくり楽しむのがおすすめですよ。
かきくらべの会場マップを貼っておきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
詳しい運行予定などは、後日公式サイトにて2018年版のパンフレットなどが
更新されますので、そちらを参照してください。
新居浜太鼓祭り2018まとめ
新居浜太鼓祭りの概要や見どころ、2018年の日程など
基本情報や行ってみたいけど危ないのかな~とつい心配になってしまう
喧嘩についての話など、色々まとめてみました。
どうですか?祭りに行きたくなってきましたか?
「危ないこともある」というようなことも書いたので、
不安を煽られてしまった方も居るかもしれませんが…
荒々しく激しい、迫力のある祭りを楽しむためには、
観光で行くにしても危険なところには近寄らないとか、
自分の身は自分で守る注意や緊張感が必要ですよ、という話なのです。
そのへんを気をつけたりしながら、
男たちの情熱がぶつかり合う迫力の新居浜太鼓祭り、
ぜひ楽しんで頂きたいなと思います。
最大の見どころ「かきくらべ」は勇壮で、
一生に一度は見ておいて損はない、本当に素晴らしい行事ですよ。
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