2022年の土用の丑の日はいつ?なぜ2回の年があるの?

土用の丑の日2022 いつ

スーパーのお惣菜売り場などで「土用の丑の日特集!うなぎの蒲焼」なんてのぼりやポップなどを見ると、「あ~夏真っ盛りだなぁ…」「もう土用の丑の日か~」と、改めて季節を実感しますよね。

でもこの土用の丑の日ってそもそもなんなのか、皆さんは知っていますか?

2022年の土用の丑の日がいつなのか、など色々と調べてみましたよ。

昔からある風習なんだろうなというのを頭では分かっていても、なんとなくうなぎを食べる日というくらいの認識だったり、それが正確にはいつなのかとか、由来はなんなのかとかまでは、あまり詳しくは知らないという方が多いのではないでしょうか。

というわけで今回は、そんな知っているようであまりよく知らない、気になる土用の丑の日について…
意味や由来、うなぎを食べる意味、そして2022年の土用の丑の日がいつなのか、など色々と調べてみましたよ。

これを知ると、いつもより美味しくウナギが味わえるかも知れません。



 

土用の丑の日の意味や、うなぎを食べる由来とは?

「土用の丑の日」という言葉の意味…

土用の丑の日とはそもそも何で、どのようにして定められているのでしょうか?
『土用』、『丑の日』と言葉をバラしてみても、意味がよく分からないですよよ。
では、それぞれの言葉について、詳しく解説していきます。

 

まず、『土用』について。
これは四立(立春、立夏、立秋、立冬)の前、約18日の期間のこと。

一般的な『土用』は、、
立春(2/3または4か5)の前約18日間: 1/17~2/3頃
立夏(5/4または5か6)の前約18日間: 4/17~5/4頃
立秋(8/6または7か8)の前約18日間: 7/20~8/6頃
立冬(11/6または7か8)の前約18日間: 10/20~11/6頃

 

次に『丑の日』について。
これは十二支の丑(うし)のことで、この十二支は「今年の干支」などのように年を数える時に使われるだけではなく、方角や月、日にちを数えるのにも使われています。

各季節ごとの約18日間の『土用』の期間中にある『丑の日』

この、各季節ごとの約18日間の『土用』の期間中にある『丑の日』が、『土用の丑の日』にあたります。

つまり、土用の丑の日自体は、実は夏以外にもあるのです。

 

 

なぜ夏の土用の丑の日だけうなぎを食べるの?

前項で夏以外にも土用の丑の日はある、と書きましたが、うなぎを食べるのは一般的には夏の土用の丑の日だけですよね。
そして、『土用の丑の日』という言葉をきけば、多くの人は夏を思い浮かべると思います!

なぜ、土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのか?なぜ夏だけなのか?気になるその理由や由来をリサーチしてみました。

まず、この日にうなぎを食べる習慣が出来た由来には、諸説あるものの、一番有名なのは「平賀源内が発案した」という説があります。

 

江戸時代、うなぎ屋が本来は旬ではない夏場にうなぎが売れずに困っていることを、知人の蘭学者である平賀源内に相談したところ…

源内は、万葉集に書かれている唄をヒントに、「土用の丑の日、ウナギの日。食すれば夏負けすることなし」というコピーを考え、「本日丑の日、うなぎの日」 という張り紙を店に貼らせて大繁盛したという説。

一番有名なのは「平賀源内が発案した」という説があります。

なぜそれだけでうなぎがヒットしたかというと、当時は元々、丑の日のちなんで「う」から始まるものを食べると夏負けしない!という風習があり、元々あったその風習と、張り紙とがマッチしてうなぎが売れ、また他のうなぎ屋もこぞって真似をしたことから、次第に夏の土用の丑の日が、「うなぎの日」という風に定着していったそうです。

 

また、この夏の土用の日にうなぎを食べる習慣が始まるきっかけは、うなぎ屋の販促目的だったのかもしれません。

しかし、うなぎは元々滋養強壮に役立つ栄養豊富な食材で、特に多く含まれるビタミンAををはじめ、タンパク質や脂質、ビタミンB群、ビタミンD、ビタミンE、カルシウムや鉄などを含み、夏痩せ、夏バテ防止にも役立つとして奈良時代から食されてきたそうです。

夏痩せ、夏バテ防止にも役立つとして奈良時代から食されてきたそうです。

そういったことから、平賀源内の作った「土用の丑の日、ウナギの日。食すれば夏負けすることなし」というコピーにもぴったり当てはまったのも、流行した理由なんじゃないかなと個人的には思います。

夏にうなぎを食べるというのは、とても理にかなっていることですし、うなぎを食べれば元気が出るというのを、昔の人はちゃんとわかっていたのですね。



 

2022年の夏の土用の丑の日はいつ?

さて、気になる2022年の、夏の土用の丑の日ですが、今年は7月23日と8月4日2回あります。
忘れずにカレンダーなどに印をつけて、うなぎを注文したり、お店に予約をしたりする際に役立ててくださいね。

先の話ですが、来年は7月30日の1回ですが2024年はまた2回あります。→7月24日と8月5日

こういった、同じ季節に2回ある場合は、一般的には「夏土用の最初の丑の日(一の丑)」に、うなぎ屋の祭り「土用丑」と称してうなぎを食べる、ということになっています。

2022年は7月28日(水)です。

2回目の土用丑(二の丑)にも、うなぎ屋さんでは土用丑としてうなぎを売り出しますが、一の丑よりはあまり盛り上がらないみたいです^^;

でも、二回もうなぎの日があると、なんとなく得をしたような気分になりますし、夏バテ防止のためにも夏の土用の丑の日が二回ある年は、二回ともうなぎを食べるのもいいかもしれませんね?

 

 

なぜ土用の丑の日が2回の年があるの

先述、土用の期間が四立(立春、立夏、立秋、立冬)の前、約18日の期間。この土用の期間中にある丑の日が土用の丑の日 とご説明しました。

<土用期間>
2022年の夏の土用期間は7月20日から8月6日
2023年の夏の土用期間は7月20日から8月7日
2024年の夏の土用期間は7月19日から8月6日

六曜が大安→赤口→先勝→友引→先負→仏滅と替わる様に、
十二支も暦では子→丑→寅→卯→辰→巳→午→未→申→酉→戌→亥順で毎日替わります。
十二支を入れた暦にしてみますと…

日付 2022年 2023年 2024年
7月19日 申(猿)
7月20日 戌(犬) 卯(兎) 酉(鶏)
7月21日 亥(猪) 辰(龍) 戌(犬)
7月22日 子(鼠) 巳(蛇) 亥(猪)
7月23日 丑(牛) 午(馬) 子(鼠)
7月24日 寅(虎) 未(羊) 丑(牛)
7月25日 卯(兎) 申(猿) 寅(虎)
7月26日 辰(龍) 酉(鶏) 卯(兎)
7月27日 巳(蛇) 戌(犬) 辰(龍)
7月28日 午(馬) 亥(猪) 巳(蛇)
7月29日 未(羊) 子(鼠) 午(馬)
7月30日 申(猿) 丑(牛) 未(羊)
7月31日 酉(鶏) 寅(虎) 申(猿)
8月1日 戌(犬) 卯(兎) 酉(鶏)
8月2日 亥(猪) 辰(龍) 戌(犬)
8月3日 子(鼠) 巳(蛇) 亥(猪)
8月4日 丑(牛) 午(馬) 子(鼠)
8月5日 寅(虎) 未(羊) 丑(牛)
8月6日 卯(兎) 申(猿) 寅(虎)
8月7日 酉(鶏)

ここでは分かりやすく十二支だけで表現していますが、実際の暦に入れる干支は、十干と十二支の組み合わせになります。
例えば子(ね)であれば甲子(きのえね)など。

 

 

土用の丑の日に、うなぎを手軽に美味しく食べるには?

土用の丑の日にうなぎを食べるというと、スーパーやコンビニでうなぎの蒲焼を買ったり、うなぎ屋さんにうな重を食べに行く、なんて方法が思い浮かびますが、、

うなぎ屋さんは高級なイメージでちょっと気軽には行きづらいし、市販のうなぎ蒲焼をそのままレンジで温めて食べるのもなんだか寂しいな~と思ったりしますよね^^;

 

そんな時は、スーパーでパック売りされているタレ付のうなぎを買ってきて、自分で焼いて食べると、自分好みの焼き加減など調整できて、焼きたてを食べられて美味しいです!

土用の丑の日に、うなぎを手軽に美味しく食べるには?

市販のうなぎ蒲焼を家で切り分けて、ワサビや海苔などの薬味や出汁を添えて、ひつまぶしにアレンジしても美味しくなるのでおすすめですよ^^

また、楽天レシピにも、市販のうなぎや、うなぎの蒲焼を手軽に美味しく食べられるレシピが色々ありましたので貼っておきます。

うなぎのおいしい食べ方(楽天レシピ)

 

 

以上、土用の丑の日の意味や、うなぎを食べるようになった由来、2022年の土用の丑の日の日にちなどのお話でした。

昔からある風習の筈なのに、いまいちよく分かっていなかった土用の丑の日。
由来や意味、土用の期間や丑の日との関係をきちんと知る事で、ただ「なんとなく、うなぎを食べる日」という認識から、より身近な風習として感じられるようになりそうですよね。

2022年の土用の丑の日はぜひ、ここで読んだ雑学を話のタネに、家族やお友達と美味しく楽しくうなぎを食べて、素敵な日を過ごしてくださいね。