書き出しで差をつける!読み手に『伝わる』読書感想文のコツ

読書感想文 コツ・書き出し

読書感想文と言えば、夏休みの宿題の定番。
ただ本を読んで自分の感想を書くだけなのに、これがなかなか難しい。

手こずっている子どもも少なくないようです。
「何を書けばいいのかわからない」
「書いたはいいけれど、なんだかパッとしない」…。

でも大丈夫。
コツさえつかめば、読み手の心に響く読書感想文が
簡単に書けるようになります。

私がおススメするその『コツ』をご紹介します。

特に書き出しのポイントさえ上手くいってしまえば、
後はスムーズに進むものです!

今日は、私がおススメするその『コツ』をご紹介します。
今年の読書感想文ではお友達に差をつけたい!と思っている方、
ぜひお試しくださいね!!

 

 

 

本の読み方と着眼点

読書感想文を書くには、当然最初に本を読まなければなりません。
このとき大切なのは、
重要な部分に付せんを貼ったり、抜き書きをしたりしておくこと。

どんなところが重要か、というと…
あなたが感動した部分、印象に残った部分、疑問に思った部分、などです。
登場人物の考え方ががらりと変わったり、
ストーリーが大きく動いたりする部分もキーポイントですから、
チェックしておきましょう。

この作業をしておけば、
本を読み終えた時に、その本の核心が見やすくなってくるはずです。

 

 

 

やってはいけないこと!

さて、さっそく書く作業へ移るわけですが、
ここで『やってはいけない』ことを押さえておきましょう。
それは、『あらすじをだらだらと書くこと』です。

例えば、
「私は、〇〇〇という本を読みました。
これは、××という登場人物が〇〇へ行き、××をして、…」
という感じ。

これでは、読み手にただ本の内容を伝えているだけになってしまいます。
読み手が知りたいのは、
『その本を読んで、書き手がどう感じたか、どう考えが変わったか』です。
つまり、あらすじなんて別に知りたくない、
…というより、すでにあなたより充分知っているのです。

話の展開上どうしてもあらすじが必要でも、最低限に抑えましょう。

 

 

 

書き出しでインパクトを与えよう!

何事においても、第一印象はとても重要。
読書感想文の書き出しは、読み手とあなたとの出会いの一文です。
ここでグッと読み手の心を引き寄せてしまいしょう。

そのためには、最も言いたいことを書き出しでズバッと言ってしまうこと。
そうすれば、読み手にあなたの考えがダイレクトに伝わります。
さらに、あなたも自身も「なぜなら…」と次へつなげやすいはずです。

では、インパクトのある書き出しの書き方と
そのあとに続く感想文の組み立て方を、順に見ていきましょう。

 

 

 

自分の言葉で!

暴風雨の日に、風にあおられている雨を見た私の娘がこう言いました。
「見て、雨が踊っているよ!」
子どもならではの表現ですよね。

優等生的なすました表現より、
独創的な子どもらしい表現の方が
読み手の印象には残りやすいものです。

表現が多少個性的であっても、
誤字脱字や、文法上の誤りでない限り、
あえて添削しない方がインパクトのある文章になるかもしれません。

 

 

 

体言止めや疑問文、会話文も有効

「私は、決してあきらめない亀の姿に感動しました。」

「決してあきらめない、ひたむきな亀。
私は、その姿に心を動かされ、大切なことを学んだ。」

「なぜ私がこんなにも感動したか。
それは、亀の決してあきらめないひたむきな姿に心を動かされたからだ。」

3つとも、言っていることはほぼ同じです。
でも、印象はずいぶん違いませんか?
こんな風に、体言止めや疑問文を使うのもインパクトを持たせるには有効です。

また、冒頭に会話文を持ってくるのも有効な手段です。

 

 

 

文章の組み立て方

書き出し部分ができあがったら、あとはもう楽々です。
「私はこう思う!」と最初に言ってしまっているのですから、
あとはどうしてそう思うのか、
どの部分を読んでそう思ったのかを説明していけばいいだけです。

このときポイントになるのは、自分の体験を交えて書くこと。
「同じようなことがあった」でも、「全く逆のことがあった」でも大丈夫です。
感想文のオリジナリティがぐっと高まります。

次に、主人公と自分を比べてみます。
自分ならどうするか。どう考えるか。
主人公に比べ、自分に足りないものは何か。

そして最後に、
比べた結果どう思うか、
どんなふうに考えが変わったか、
これから自分はどうしていきたいか、
などを語ればOK!!
きれいにまとまります。

このまとめの部分は、大袈裟なくらいがちょうどいいです。
読み手が最も読みたい部分ですから、
熱く、これから自分が目指す理想を語りましょう。

 

 

 

タイトルはどうすればよい?

読書感想文自体がよく書けていれば、
タイトルが「『〇〇』を読んで」のようなありきたりなものでも
読み手にはきちんとインパクトが残ります。
ただ、もし余力があるならば、
読み手が「どんな感想文なんだろう?」と
身を乗り出したくなるようなタイトルをつけたいところです。

まとめの部分で語った「こうしていきたい」という部分を
タイトルにしても面白いですね。
「〇〇(主人公)に学んだこと」などもおすすめです。

 

 

 

読書感想文のコツ まとめ

いかがですか?書けそうな気がしてきましたか?
こんな形で組み立てていくと、
なんだか面倒そうな読書感想文も、思いのほか簡単に書けますよ!

宿題だと思うと億劫になってしまいますが、
本をよく読んでよく考える、ということは
決して無駄なことではないはずです。
どうせいつかは書かなければいけないのですから、
早いうちにささっと書いてしまいましょう。
ぜひ参考にしてみてくださいね!